電力事業リーダーインタビュー「小嶋祐輔」

Looop WAYを体現する仲間たち / PEOPLE

Looop WAY


電力システム改革を先導する日を目指して
小嶋 祐輔YUSUKE KOJIMA

経済産業省が電力システム改革の1つとして実現した、電力の小売全面自由化。
Looopは、このような大きな電力環境の変化に適応していくだけでなく、さらに進化させる役割を担っていきます。


「3.11」をきっかけに始まった
日本の電力システム改革と低圧サービス

2011年の東日本大震災をきっかけに、供給力を大規模な発電所に頼った実態や、計画停電による需要抑制など、日本の電力システムの課題が顕在化しました。政府はその解決に向けて議論を重ね、2013年に「電力システムに関する改革方針(以下、電力システム改革)」を閣議決定しました。その三大柱の1つとして2016年4月に電力小売参入が全面自由化となり、一般家庭を含むすべての消費者が電力会社や電力サービスを自由に選択できるようになりました。同じタイミングで、もともと高圧・特別高圧を中心に電力供給を行ってきたLooopでんきも、低圧(家庭・事業所・商店向け)の電力小売サービスをスタートさせたんです。

実は、低圧の電力小売サービスを始めようと決めたのは、自由化されるわずか2ヵ月前でした。1月頃から事業部のメンバーも「なぜやらないのか」という声が多数あがっており、社長の強い後押しもあって、そこから3月11日に申し込みをスタートできるように急ピッチで動き始めました。スタートした直後は予想外の出来事がたくさんあって、すごく大変でした。普通だと1年以上かかることですから。でも、業務負荷を考えるよりも、まずスピード感を大切にしたことが成功のポイントになったと思います。見えていないリスクがあると分かっていても、それを洗い出す前にとりあえずやってみて、走りながらそのリスクを解決していくスタンスは社長の経営方針そのものでもあります。いまも解決すべきタスクは残っていますが、それを凌駕するプラスがあると感じますし、結果やって良かったと思っています。


短期間で急成長した電力事業部の変化

電力事業が事業部になったのは2016年の4月、電力自由化と同じタイミングです。もともと事業としては存在していて、当時は10人ほどのメンバーで運営していました。僕はその時、電力事業以外にも地熱発電・風力・バイオマスなどの企画・製品開発にも携わっていたのですが、世の中の環境変化の背景やニーズを考えた時に、事業として立ち上げられると判断したのが電力事業だったんです。そこから新電力会社を子会社化し、人数が一気に50名ほどに増え、2016年8月には本部になりました。月の売上も、最初は数千万円規模だったのが、今では30億円の規模に成長しました。

事業部の規模が大きくなるにつれ、僕は事業部長としての判断軸を変化させていく必要があることを常に感じていました。数人でやっていた頃は一人ひとりの意見を反映させやすい。しかし、50人の規模になるとそれもなかなか難しくなってきます。だから線引きというか、「この人の要望はなぜ受けられるのか」という判断を、1つの軸ではなく全体を鑑みて、つきつめて判断していく必要があると思っています。それは、営業方針はもちろん、社員の待遇や働き方にも及びます。少しのミスが何億という損害を与える可能性を心得ながら、成長スピードも保っていくことが今の課題ですね。

Looopはベンチャーで成長してきた会社なので、事業部のメンバー、またこれから事業にjoinされる皆さんには「今ここで何を得て、どういうふうに次に行きたいか」ということを意識してもらうようにしています。その上で僕は各個人の方針に合うような判断を心がけています。例えば、この人はこっちに行きたいと考えているからこの仕事を任せよう、とかですね。たとえそこに事業的なリスクがあっても、それが負える範囲であり、さらに成功すればその人にとっても会社にとっても自分にとってもハッピーなら実行していいと思うんです。僕はポジティブですよ。仕事の上では必要以上にポジティブさを意識しています。


学生時代からずっとやりたいことを
実現できた“Looop”というライフステージ

前職は経営コンサル、その前は大手メーカーでテレビの製品開発(設計)をしていました。
僕は学生時代からずっとエンジニアリングが好きで、技術的なこともビジネス的なことも理解した上で、その橋渡しがしたいという想いがずっとありました。1社目に技術者が事業企画と設計の橋渡しをするようなキャリアパスがある会社に入社して、実際にそれは叶いましたが、1つ難点がありました。それは、開発対象であるテレビの技術革新が、世間から見て非常に分かりにくく、ニッチなものになっていたことです。たとえば4Kや3Dなどの高度な技術の発達においても、ブラウン管から液晶になった時ほどのレベルで消費者に伝わらない。だからいくら高い価値の技術を開発しても、その価値が伝わりきらず、従来の製品に流れてしまう。そこにもどかしさを感じて、いろいろと考え直すきっかけになったんです。

日本は高齢化社会や慢性的な金利マイナスなどから「課題先進国」と言われ、成長が鈍化しています。将来を考えると「モノ」よりも「生活の質」が重要になってくると思いました。例えばインフラのリプレイスやヘルスケア分野など、生活の価値を上げるところに技術が入っていくといいなと思ったんです。でもなかなかそういうことができる転職先が見つからず、経営に携わりたい思いもあってコンサルティング会社に入社しました。ただその時も、技術とビジネスをつなげられる場所やチャンスに出会いたくて、在籍中もずっとエネルギーやヘルスケア分野で情報を集めていました。でもやっぱりなかなかないんですよね。その中で唯一「おお!」と思えたのが当社でした。

巡り合わせかもしれないし、当時の僕のスキルや経験値と合う会社がなかっただけかもしれません。でも、電力事業がどんどん大きくなっていっている今、リーダーとしてのチームマネジメントだけでなく、新規の事業開発も同時に進められています。企画や商品開発を通して事業のタネを見つけ、蒔いては育てるイメージですね。Looopに入社してみて、今までやりたかった想いを実現できているなと思います。


規模をどんどん大きくしながら、
日本のエネルギー社会を変えていきたい

まずはこの大きな市場の中で、当社の電力事業部の発言力を高めるためにも、事業の規模を大きくすることは必要条件だと考えています。規模が大きかったり勢いがあったりする会社の発言は聞き入れてもらいやすい。だから目先はその立場を取りに行くことが目標です。

 

もっと大きい規模で言えば、僕は日本の電力システム改革において、あっと驚くようなビジネスをやりたいですね。今考えているのは、電力会社とITの親和性を高めていくこと。今までは大きな発電所を作って、そこから各家庭に電気を供給していましたが、これからは各家庭の発電機能で発電した電力を使うという時代になっていくと思います。それがまだ実現できていない理由の1つはコスト面ですが、電力会社とITの親和性がないことも課題だと思います。ITを駆使して家庭レベルで電力の需給をコントロールするような仕組みは、従来の電力会社よりも我々のようなベンチャー企業の方が、生み出すチャンスがあると思っています。僕自身がプレイヤーとしてぜひ実現したいですね。

それから、働き方や生き方を「選べる」ことに重きを置いた分散型エネルギー社会をつくることにも目を向けていきたいですね。エンジニアとして培ってきた自身のスキルや知識を活かしながらも、横のつながりを大切にしながら大きなことをやり遂げたいですね。


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