那須高原プロジェクト

Looop WAYを紡ぐ物語 / STORY

Looop WAY


自然エネルギーの本来の姿を具現化する

「エネルギー」、毎日使うものである一方で、身近になりきれない存在。 私たちLooopは、自然エネルギーで、人と自然とエネルギーが共生する世界を創っていきたいと本気で考えています。今回は、国内外で活躍する建築家の末光弘和さんに協力いただきました。「人と地球に優しい」をコンセプトに、自然エネルギーを身近に体感でき、太陽光発電に対する負のイメージを大きく変える、そんな新しい施設の建設に取り組んでいます。

始まりは、"一般的な"発電所設置から

那須高原への発電所設置計画は、私が入社する前から始まっていました。もともとは、一般的な発電所を作るために、那須に土地を購入していたようです。しかし、自然の豊かなリゾート地という土地柄や、太陽光発電の負のイメージもあり、発電所の設置を快く思わない方々もいらっしゃいました。このままで太陽光が悪者になってしまう!そう思うと、いてもたってもいられなくなり行動に移しました。

伝えたい、自然エネルギーの“本来の姿”

太陽光をはじめ、自然エネルギーの本質は、「人と自然の負荷を減らすもの」であり、投資で大儲けするためのものではありません。太陽光発電は、未来の地球や子どもたちの為に、自然を守っていくために開発されたもの。自然破壊を食い止めたり、原発を含めた石炭・化石燃料の使用を減らしたりすることが期待されています。

私はこの太陽光発電の魅力に惹きこまれ、大きな可能性を感じていたので、正直なところ建設反対と言われたときにはかなりショックを受けました。でも、その分「イメージを払拭したい」という気持ちが強く湧きましたし、プロジェクトのコンセプトそのものを捉え直すきっかけになりました。まず私は、末光先生や社長、有志メンバーで何度も話し合いを重ね、コンセプトを具現化する為の作業をスタートさせました。現地に生息する木の種類や健康状態、森を健康な状態に戻しながら周辺の景観とマッチする色彩や建築物の配置、可能な限り現地に何度も出向き、「人と森とエネルギーの共生」をコンセプトに設定した施設として、答えを導きだしていきました。

この施設は、社員の利用はもちろんですが、地域の方々や一般の子ども連れのご家族に、自然やエネルギーの大切さについて、体験しながら楽しんでいただけるような、またLooopがこんな思いで仕事に取り組んでいることを、ちょっとでも知ってもらえるような、そんな施設にしていきたいと思っています。プロジェクトはスタートできましたが、本当のスタートは施設が完成した後かもれしません。自然エネルギーの本質と魅力を伝え、自然と共生する世界をひろめていくことが、今後の私たちの使命だと感じています。

坂元 大翼
株式会社Looop
すぐに共感できたLooopが見据えるビジョン

私は人のためだけに設計されてきた近代建築から、さらに進化した人と自然(地球)が共生・共存するデザインを志向しており、これからは環境の時代として常に地球のことを考えないといけないと思っています。太陽光発電事業会社は基本的に発電のことしか考えていないイメージを持っていましたが、Looopはソラシェアを始めとして「人と自然が同居する生活」を見据えていることを感じ取れましたし、人や植物が太陽光のもとで平和的に共生するビジョンに共感できました。中村社長に「自由に設計してくれ」と任せてもらったことも大きく、プロジェクトへの参加はすぐに決断できました。

自社発電所から展開した「森を育てる計画」

まず、発電事業は少なくとも20年(FITの固定価格買取保証期間)は続くので、長期スパンの開発が前提となると考えました。そこで「成長する森・育てる森」をコンセプトに設定。森本来の姿に戻しつつ建築と共存させることをテーマにしました。また、施設の設計にあたって伐採は必要最低限に抑え、森本来の魅力を高めていくことを重視。影と日当たりを計測し、発電が最大化するように最も日が当たる部分に建物を配置しました。

末光 弘和
1976年愛媛県松山市生まれ。1999年東京大学工学部建築学科卒業。2001年東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。2001-06年伊東豊雄建築設計事務所勤務。ヨーロッパ、シンガポール等の海外プロジェクトを担当。2007年に末光陽子とともにSUEP.設立し、環境やエネルギーをテーマとして国内外で設計活動。風や熱などのシミュレーション技術を駆使し、自然と建築が共生する新しい有機的建築のデザインを手がけている。現在、株式会社SUEP.代表取締役。横浜国立大学、東京理科大学大学院非常勤講師。代表作品は、九州芸文館、嬉野市立塩田中学校等。2009年東京建築士会住宅建築賞(kokage)。2011年第27回吉岡賞(地中の棲処)。2015年JIA環境建築賞(木籠のオフィス)他受賞多数。

また、施設の中心部に棚田のような池を配置し、この池にホタルなどの自然の生態系を呼び戻し、憩いの場所になって欲しいという意図もあります。あと那須は雪が降るので、積雪の度合いも考慮して全体の設計を行いました。また、建築物だけではなく、ソフト面の充実も図っています。子どもたちが楽しめるようなイベントや音楽会、体験教室、リゾート宿泊施設の展開などを考案しています。

「自然の原理に従い地球に貢献する」
これがLooopとの共鳴

自然に目を向けると、私たち人間も様々な循環系の中にいることが分かります。その自然の原理に学んで建築し、循環系の一部となることで、地球に負荷をかけずに自然の豊かさを享受することができる。そして、循環系を担うことで建築が地球に貢献することもできる。Looopが普及を目指す再生可能エネルギーも、それが本質なのかもしれません。自分の中にはLooopに共感できる部分が潜在的に多くあったのだと思います。


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