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有機薄膜発電パネル実証実験を開始 | 立命館大学との産学共同研究

2020.10.29

技術・開発

有機薄膜発電パネル実証実験を開始 | 立命館大学との産学共同研究

Looopと立命館大学は、最初の実験として立命館大学びわこ・くさつキャンパス(滋賀県草津市)内のバス停留所の屋根に、ドイツのHeliatek(ヘリアテック)社製の有機薄膜パネルを含む多種類の太陽光パネルを設置し比較実験を行います。Heliatekの有機薄膜パネルは、従来のシリコン製ではなく薄いフィルム状の形状で、環境負荷が少なく、設置箇所に直接貼り付けることが可能で、軽量で曲げることができ、荷重制限のある場所へも設置が可能なことを特徴としています。同研究では、多種類のフレキシブル太陽電池の特性比較や、平面・曲面特有の性能比較、オフグリッドシステムの評価を実施します。今後は住宅などでも有機薄膜パネルの設置実験を行う予定で、実験結果や、実験を通じて得られた設置ノウハウをもとに次世代向けの製品開発を目指します。

●有機薄膜パネル

西村昂人助教(立命館グローバル・イノベーション研究機構)は、今回の実証実験の意義について以下のようにコメントしています。「薄膜系材料を用いた太陽光パネルは、シリコンウエハーが並べられた従来の太陽光パネルと比較して、柔軟性、軽量性、デザイン性の点で優れているため、耐荷重の低い建築物や、曲率形状を有した壁面などで設置が可能となります。今回の屋外実証では、フレキシブルな薄膜系太陽光パネルの『曲げ』が発電量にどのような影響を与えるかを定量的に明らかにし、パネルの設置方法の工夫により出力を最大化する手法を検討します。本研究の知見は、従来設置が困難であった空間における独立型太陽光発電システムの効率的な導入法を開拓とすると共に、クリーンな太陽光発電の応用領域の拡大や新規市場の展開に寄与することで低炭素社会の実現に貢献します。」

今後もLooopは、産学連携を通じた様々なパートナーとの協業により、再生可能エネルギーの普及促進を進めてまいります。

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