2025.01.07

当社からのお知らせ

2025年 年頭所感:再生可能エネルギーのニーズを引き起こしていく

株式会社Looop
代表取締役社長 CEO 森田 卓巳

新年あけましておめでとうございます。

Looopにとって2024年は、前年に再始動した事業活動の歩みを進め、再成長に向けた「土台づくり」を行った年でした。

新規申込受付を再開し1年が経過した「Looopでんき」の契約件数は順調に増加し、現在約34万件となっています。その原動力となっているのが、「Looopでんき」のスマホアプリです。このスマホアプリは、電力卸取引市場価格と連動する「Looopでんき」の料金プラン「スマートタイムONE」のメリットをより多くのお客様に体験していただくため、市場価格に応じて電気の使用時間帯を直感的にシフトできるようにデザインし、「グッドデザイン賞」を受賞しました。お蔭様でApp Storeで4.5の業界最高水準の評価を獲得し、ダウンロード数は累計22万件まで伸びています。

また、スマホアプリとスマートリモコンを連携させ市場価格に合わせてエアコンのコントロールができる機能のリリースや、環境省が実施する「デコ活」推進事業として昼の余剰電力の需要創出に向けたモデル実証の取り組み、市場価格に合わせて充放電できるポータブル電源の実証販売の開始など、市場連動型プランを活かした施策を実施しています。さらに、電気料金の安い時間帯に蓄電した電気を料金の高い時間帯に使用することで、市場連動型プランをよりお得に利用できる家庭用蓄電システム「SOLABOX」の販売も開始しています。今後も様々な施策によって、電気料金が比較的安くなる昼間の時間帯の電力需要を上げることで、増加する再エネ発電所への出力抑制を減らし、再エネ電力の有効活用につなげていきます。

祖業である太陽光発電所のEPC事業では、中部電力ミライズ㈱と共同出資する㈱中電Looop Solarで手掛けている屋根設置型太陽光発電所に加え、オフサイトPPAの増加に伴い再び需要が高まっている地上設置型太陽光発電所や、海外法人で増えてきた太陽光発電所及び併設型蓄電池に対応するため、体制の強化を進めています。また、発電事業では、北海道天塩郡豊富町において風力発電所「ウィンドファーム豊富(発電出力3万kW)」の営業運転を開始しています。今後、さらなる導入拡大が期待される再エネ発電所に対し、設置、運営、保守・メンテナンスといった総合的な機能提供を行っていきます。

今年は、前社長で創業者である中村から社長のバトンを引き継いで3期目を迎えます。土台づくりが進み、飛躍に向けて行動できる環境は整いつつあります。事業の飛躍的成長を通じて「再生可能エネルギーのニーズを引き起こしていく」ことで再エネ普及に貢献し、人々がエネルギーを自由に使い、新しい価値を創造し発揮することで、持続的な豊かさを実現できる「エネルギーフリー社会」の実現に向け邁進してまいります。また、そのプロセスを一歩一歩進む中で、顧客から一層信頼を得られるよう尽力していく所存です。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。