2026.04.01

当社からのお知らせ

代表メッセージ:電力小売全面自由化から10年

2016年4月の電力小売全面自由化から10年。当社の電力小売事業(サービス名「Looopでんき」)も本日で10周年を迎え、契約件数が40万件を突破しました(2026年4月時点)。この節目を迎えることができましたのは、ひとえに当社を信頼してくださったお客さま、ならびに関係各位のご支援の賜物であり、厚く御礼申し上げます。

この10年、日本のエネルギー市場は構造転換の渦中にあり続けてきました。電力小売全面自由化によって、電気は「選べるサービス」へと姿を変え、一般のご家庭にも新電力として浸透してきました。同時に、燃料危機や市場高騰で多くの電力小売事業者が撤退や廃業に追い込まれた現実は、従来型の調達・供給モデルの課題を浮き彫りにし、日本のエネルギー構造そのものを変えなければならない必要性を明らかにしたものであったといえます。

Looopの原点は、2011年の東日本大震災の復興支援で被災地に太陽光パネルを届けたところにあります。震災は、大規模集中電源への依存と、災害等様々な外部環境に左右される電力供給の脆さを突きつけました。

電力自由化で目指すべきことの本質は、特定の電源や海外資源に依存する構造から、自律的で強靭なエネルギー供給が可能となる社会へと舵を切るという、日本社会としての「意思」である。

震災を機に起業を決めた私自身はそう捉えています。

従来、再生可能エネルギーは「環境への配慮」という文脈で語られてきました。しかし当社は再生可能エネルギーを、国内で自給し分散して管理できる戦略的エネルギーであると考えています。太陽光発電の出力制御等の社会課題を踏まえると、これからの10年、エネルギー業界に求められるのは再エネを「つくる(導入)」フェーズから、「使いこなす(最適化)」フェーズへの移行です。

次の10年で我々が挑むのは、デジタルテクノロジーによるエネルギーマネジメントシステム全体の再構築です。創業から取り組む再生可能エネルギー事業と電力小売事業に加え、当社は昨年、スマートホーム事業に参入しています。蓄電所の開発や蓄電池・EVの普及とともに、電力使用データとアルゴリズム、そしてAIを駆使して、生活全体をさらに快適にしながら、エネルギーマネジメントを最適化していく。変動する再生可能エネルギーを「予測可能で安定した主力電源」へと昇華させ、電力の原価そのものを構造的に引き下げていく。このエネルギーとテクノロジーの融合の先にある構造改革こそが、自由化の価値を社会に還元し、日本の産業競争力にも繋がる道であると考えています。

Looopは、単なる電力小売事業者ではありません。再生可能エネルギーを創出し、その価値をテクノロジーで最大化する企業として、業界全体の構造転換を牽引していきます。生活者を起点に、日本のエネルギーのあり方そのものをアップデートしていく。その覚悟を持って、我々は次の10年に挑みます。引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長 CEO