2025.10.17

CSR活動

Looop発電教室 in 北海道標津郡 中標津町立丸山小学校 2025

中標津町で5回目の『Looop発電教室』を開催! ~未来を担う子どもたちと再エネ体験~


2025年9月26日(金)、北海道標津郡中標津町立丸山小学校にて、5回目となる「Looop発電教室」を開催しました。2018年より、Looopは自社発電所の近隣に住む子どもたちを対象に、再生可能エネルギーやSDGsについて学ぶ教育プログラム「Looop発電教室」を実施しています。今年度は、『楽しい』だけではなく太陽光や地球の未来を考えたくなるきっかけづくり、をテーマに、再生可能エネルギーを楽しみながら学べる特別授業を企画しました。

集合写真

▲「(旧)知床ゴルフクラブなかしべつコース」跡地を利用して建設された蓄電池併設型メガソーラー発電所『Looop中標津太陽光発電所』。丸山小学校6年生の児童33名の記念撮影。

北海道・道東に位置する酪農が盛んな中標津。

▲北海道・道東に位置する酪農が盛んな中標津。

「でんきクエスト」で学ぶ再生可能エネルギー

朝、体育館に集まった6年生たちを前に、まずLooopメンバーが自己紹介を行い、授業がスタート。座学では、再エネのメリットと課題、太陽光発電の仕組み、直流と交流の違い、そして電気が家庭に届くまでの流れをわかりやすく解説しました。

新卒社員3名が講師を務め、緊張しながらも堂々と授業を進行。

▲新卒社員3名が講師を務め、緊張しながらも堂々と授業を進行。

その後、児童たちはチームに分かれ、「でんきクエスト」に挑戦しました。「でんきクエスト」は、座学で学んだ知識をもとにクイズを解き、正解の選択肢が示す場所に隠されたカードを探すクエスト形式のゲーム。今年入社した新卒社員3名が中心となって立案したもので、公募で集まったメンバーと共に、子どもたちにとって身近で楽しく学べるよう、知恵を出し合って企画を練り上げました。

カードを見つけるたびに歓声が上がり、体育館には子どもたちの笑顔があふれました。

▲Looopでんきロゴをあしらった社員手づくりの宝箱を各グループごとに配置。

▲Looopでんきロゴをあしらった社員手づくりの宝箱を各グループごとに配置。

▲クイズを解きながら校内を探検。

▲クイズを解きながら校内を探検。

▲クイズを解きながら校内を探検。

▲カードの番号を順に並べ、ロックを解除!

▲カードの番号を順に並べ、ロックを解除!

▲宝箱の中からは、暗い場所でやさしく光る「ソーラーランタン」が登場!

▲宝箱の中からは、暗い場所でやさしく光る「ソーラーランタン」が登場!

▲思い思いにシールでデコレーション。

▲思い思いにシールでデコレーション。

ランタンは、太陽光でためた電気で暗くなったら自動で光る、という蓄電池と太陽光の仕組みをランタンで表現している優れモノ。「家族に自慢する!」と目を輝かせる児童たちの姿が印象的でした。家庭でもエネルギーの大切さを話題にできる“学びの余韻”となれば嬉しいです。

太陽のチカラで歩く「発電所ウォークラリー」

授業後はバスに乗り込み、Looop中標津太陽光発電所へ移動。恒例の「発電所ウォークラリー」を実施しました。

▲お天気に恵まれ、青空の下ウォークラリー。

▲お天気に恵まれ、青空の下ウォークラリー。

この発電所は、閉鎖予定だった「知床ゴルフクラブなかしべつコース」跡地を再活用して2019年に稼働。環境への負荷を最小限に抑えながら、地域に新たな価値を生み出す場所へと生まれ変わりました。

「自然を壊してまで太陽光パネルを設置している」と誤解されがちなメガソーラーですが、 実際には、ゴルフ場として放置すれば、雑草や外来種の繁茂、害獣のすみか化、土砂流出などのリスクが高まります。
そのような土地を“再エネ発電”のフィールドとして生まれ変わらせることは、自然を壊さず、既存の土地を有効活用する“環境再生”の形でもあるのです。現在は約10万枚の太陽光パネルを備え、年間約3,000万kWhを発電。これは約6,100世帯分の年間電力消費をまかなう発電能力に相当します(※太陽光発電協会基準より一般家庭の平均年間電力消費量4,936kWh/年として算出)

▲実際に発電所を歩きながら、パネルや変電設備を目前に「電気が生まれる瞬間」を体感。

▲実際に発電所を歩きながら、パネルや変電設備を目前に「電気が生まれる瞬間」を体感。

▲遠く離れた家庭にも電気を届けるため22,000Vの電圧を66,000Vまで昇圧!(3倍圧!)

▲遠く離れた家庭にも電気を届けるため22,000Vの電圧を66,000Vまで昇圧!(3倍圧!)

▲太陽が出ていない時間帯に電気を蓄える蓄電池。

▲太陽が出ていない時間帯に電気を蓄える蓄電池。

発電所では設備の説明を聞きながら、クイズにも挑戦。正解数に応じてゴールで景品を受け取るルールで、子どもたちは夢中になって取り組みました。景品は、半永久的に使える“半永久鉛筆”。環境にも優しい記念品です。

▲景品を受け取り、達成感とともに喜ぶ生徒たち。

▲景品を受け取り、達成感とともに喜ぶ生徒たち。

子どもたちからの感謝の言葉

ウォークラリーのあとは学校に戻り、新卒社員による締めの挨拶を行いました。その後、代表の児童がこんな言葉を届けてくれました。「発電の工程をとてもわかりやすく教えていただき、ありがとうございました。『でんきクエスト』やウォークラリーもとても楽しく、宝箱からゲットしたランタンもきれいで嬉しかったです。本日は本当にありがとうございました。」子どもたちの素直な感想に、会場にいた社員たちも思わず笑顔に。再生可能エネルギーを“身近でワクワクするもの”として感じてもらえた一日となりました。

▲代表の児童が感謝の言葉をくれました

▲代表の児童が感謝の言葉をくれました

参加者の声

児童アンケートより(一部抜粋)

「ソーラーパネルのある場所に行けて嬉しかったです。いつも使っている電気には、たくさんの人の努力がつまっていることが分かりました。これからも大事に使います。」
「電気がどうやってできて、どうやって家まで届くのかを、楽しく学ぶことができました。」「半導体やパワーコンディショナーなどの設備が特に印象に残りました。もっと太陽光発電のことを知りたいです。」

「中標津にこんな大きな発電所があるなんてびっくり!また行きたい!ランタンもかわいくて最高でした。」

先生方からも、こんなコメントをいただきました。

「関わってくださった社員のみなさんの雰囲気がとても良く、子どもたちも積極的に発言していました。もらったランタンを部屋に飾ったり、車に置いて使っていると嬉しそうに話していました。」

「でんきクエストを通して、楽しみながら学ぶ姿が見られて本当によかったです。」

新卒社員からのメッセージ

「でんきクエスト」は、私たち新卒社員3名が中心となり、メンバー全員で知恵を出し企画を練り上げました。 ソーラーランタンでは太陽光発電と蓄電池のミニマムな構造の説明に対して、真剣に目を輝かせる子どもたちの姿を見て、達成感を感じました。2018年に北海道で発生した大規模停電の過去を踏まえ、災害時にも皆さんの周りを少しでも照らせるようにという想いでソーラーランタンを工作物として選択した背景があったので、電気を普段とは違う方法でお届けできて、嬉しいです。 この経験をきっかけに、太陽光発電や再生可能エネルギーに関心を持つきっかけとなれていたなら幸いです。

▲運営メンバー一同

▲運営メンバー一同

Looopは今後も、地域とともに歩みながら、子どもたちが再生可能エネルギーの重要性を“楽しく・身近に”学べる機会を提供してまいります。