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「屋根置き太陽光が切り札」のワケ | 2030年温室効果ガス削減目標達成へ

2021.04.28

業界トレンド

「屋根置き太陽光が切り札」のワケ | 2030年温室効果ガス削減目標達成へ

脱炭素へ日本の意気込みと現状

2021年4月22日、菅総理は、2030年度の温室効果ガス削減目標を「2013年度比で46%減」と発表しました。再生可能エネルギーの活用を優先し、大胆に対策を講じていく考えです。また、小泉進次郎環境相は、「2030年まで時間がない中、導入に時間があまりかからないのが太陽光。『屋根置き』といわれる自家消費型の太陽光(パネル)が切り札だ」と述べています。
一方、5月から再エネ賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)が、1kWhあたり前年比で0.38円増加して3.36円(税込)となります。再エネ賦課金は、再生可能エネルギーの普及促進のための費用として定められており、どの電力小売事業者と契約しても需要家(電気を使用する人)は全員負担することになっています。
再生可能エネルギーは化石燃料と違って燃料費がかからない電源です。それなのに、なぜ再エネ賦課金は上がってしまうのでしょうか。再エネ賦課金の仕組みと、それらの難点を一気に飛び越えて再エネの魅力を味わえる「屋根置き太陽光」についてご紹介します。

固定価格買取制度を支える再エネ賦課金

再エネ賦課金は、再生可能エネルギーの普及促進を目的に2012年から導入された施策です。再生可能エネルギーの普及促進のための費用として、日本の需要家全員で負担をしています。この再エネ賦課金を理解するために、まず固定価格買取制度(FIT制度)についてご説明します。

固定価格買取制度は、再生可能エネルギー発電所の投資予見性を担保し、建設を促進することを目標とした制度です。再生可能エネルギー由来の電力を発電すると、東京電力などの地域の電力会社が国で定められた固定価格で買い取ってくれるというものです。この制度が導入された直後は、1kWhあたり40円という高い価格で買い取ってもらうことができ、再エネ発電所があちこちに建設されるようになりました。

地域の電力会社は、固定価格で買い取った電力を全国の小売事業者に販売します。その販売価格(売値)の目安となるのが日本卸電力取引所(JEPX)の卸売取引価格です。地域の電力会社にとっては、再生可能エネルギーは高い値段で買い取ることが決まっているのに対し、売値は市場に連動し、通常は6円や10円のような安い価格になってしまいます。それでは地域の電力会社が大きく損をしてしまうので、国が定める費用負担調整機関が交付金という形で補填をします。その交付金の元手となっているのが、需要家から納付された再エネ賦課金です。

つまり、理論的には、再エネ賦課金は交付金と同額であり、交付金はFIT買取価格とJEPX卸売価格の差分を埋めるものなので、以下のような式が成り立ちます。
【再エネ賦課金】=【交付金】=(【FIT買取価格】 – 【JEPX卸売価格】)

5月に再エネ賦課金が上がるのは再生可能エネルギーが増えたから?

固定価格買取制度で定められた買取価格は年々下がっています。まだ過去に定められた比較的高い買取価格の発電所が残っているとはいえ、2020年の再生可能エネルギーの買取総額はそれほど変わっていません。一方、JEPX卸売価格はどうでしょうか。

JEPX卸売価格については、2021年1月に未曽有の高騰をしたことで有名になりましたが、それまではずっと10円を切る値段で推移してきました。再エネ賦課金は、固定価格買取額と JEPX卸売価格の差分を埋める交付金にあたりますから、JEPX卸売価格が低いと交付金の額が上がり、再エネ賦課金の額が上がります。2021年5月の再エネ賦課金の値上がりは、2020年に長く続いたJEPX卸売価格の低値が直接的原因です。

再エネ賦課金はいつまで負担することになるのか?

FITの買取価格は年々下がってきています。また、10年や20年と定められた買取期間が終われば、地域の電力会社が買い取る必要はなくなり、交付金、再エネ賦課金は無くなります。しかし、2021年現在はまだ比較的高い買取価格で投資回収を続ける発電所は残っており、当面は再エネ賦課金は無くなりそうにありません。化石燃料から再生可能エネルギーへの移行を目指す中で、移行期間中にコストが発生することは避けられないのかもしれません。

「屋根置き太陽光」は再エネのメリットを今すぐ享受できる

前述の通り、発電と送配電においては、移行期特有のコストが発生しています。小泉環境大臣が切り札だと言った「屋根置き太陽光」とは、需要家の敷地の屋根に発電設備を設置して発電した電力をその建物内で自家消費することをさしています。敷地の中で自己完結しているので、発電所や送配電網の難題を一気に迂回して、温室効果ガス削減などの再エネのメリットを享受できるようになります。いわば、時計の針を一気に進めるタイムマシーンのような役割を「屋根置き太陽光」は果たしてくれるのです。そのようなところが、大臣が「時間が無い中で切り札だ」と述べた背景にあるかもしれません。

Looopの屋根置き太陽光事業

Looopは再生可能エネルギーの最大普及を通じて、誰もがエネルギーを自由に無料で使える「エネルギーフリー社会」の実現を目指しています。再エネ発電所の建設・運営と、電力小売事業「Looopでんき」だけでなく、屋根置き太陽光の事業にも積極的に取り組んでいます。再エネのメリットを今すぐ享受できる「屋根置き太陽光」を、皆さんの工場・倉庫や、ご家庭の屋根に設置することを検討してみませんか?

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