住宅用コラム
ソーラーパネルを取り付けたい!設置前に知るべきポイント3つ
最終更新日:2021.12.23著者:Looop編集部
家を建てたり購入したりする際、ソーラーパネルの設置に迷う人も多いでしょう。長期間使用するもので高額だからこそ、設置後のトラブルを避けなければいけません。ここでは、安心してソーラーパネルの設置ができるよう、一般的な相場やトラブル回避の方法について、ご紹介します。
ソーラーパネルの設置工程!取り付け方はどうなっている?
ソーラーパネルを設置する方法は、屋根材の種類によって多少の違いがあります。屋根材として一般的とされるカラーベストであれば、まず直接屋根に穴を開け、取り付け金具を設置していきます。金具を設置する前には、開けた穴にコーキング処理を行います。コーキング処理は、防水や防振、防腐などの役割があり、重要な作業です。金具を取り付けた後も、再度コーキング処理を行ってフレームを取り付けていきます。その後、ソーラーパネルを設置し、大まかな作業は終了です。
ソーラーパネルから屋内へと配線作業も行いますが、その際、配線を守るために保護管を使用してもらうのがおすすめです。外壁や屋根の上に設置された配線が、劣化していくのを防ぐためです。紫外線や雨風によって、ヒビ割れが起こるということも考えられます。特に、曲線になっている部分はその可能性が高くなるので、紫外線に強い外皮と、仮に外が劣化しても内部を守ってくれるような配線保護管が理想的でしょう。
設置費用やかかる日数はどのくらい?業者によって異なる?
ソーラーパネルの設置を考える際、わかりづらいのがその設置費用の相場です。屋根の向きや屋根材、屋根の面積などによって設置するシステムに違いが生じるので、設置費用も差が出てきます。そのため、設置前には業者にシミュレーションをお願いしましょう。既築住宅のシステム単価が、1kWあたり約30万円程度とされているので、仮に住宅用ソーラーパネルの平均容量4 kWで計算した場合、設置価格の平均的な目安は約120万円程度と考えられます。
見積もりをしてもらったときに、1 kWあたり工事費込みで31万円より高額になっている場合は、理由を確認するようにしましょう。もちろん、設置環境やシステム容量などによって1 kWあたり31万円を超えることもあるので、シミュレーションを行って総合的に判断するのがおすすめです。設置にかかる日数は、3~4日程度とされています。足場の組み立てや解体に1日ずつ、ソーラーパネル設置と配線工事に1~2日程度です。家の作りによっては足場がいらないということもあるので、設置日数も家庭によって違いがあるといえます。
トラブル回避のために!設置後に起こり得る問題とは
設置後のトラブルとして想定されるのが、雨漏りの問題です。直接屋根に穴を開けるので、適切なコーキング処理を行っていないと雨漏りにつながることがあります。使用するコーキングの材質によっても、防水の効果に違いが出ます。コーキングは、はじめはドロドロとした素材で時間が経つと固まり、ゴムのように変化します。そのため、柔らかさと耐久性を備えたコーキングの素材を使うほうが良いでしょう。
また、屋内に配線を通す際、保護管を使用しないことで配線にヒビ割れが起こり、そこから雨漏りが発生するという事例もあります。そのため、紫外線や雨風から配線を守ってくれる保護管が使用されているかどうか、確認しましょう。正しく丁寧に、ソーラーパネルを設置してもらうことが、トラブル回避のポイントになります。さらに、雪の降る地域では、雪の重さによってソーラーパネルが損傷したり、発電量が低下したりということも考えられます。そのため、事前に雪への対処をどう行うのかなど、業者に説明を求めるようにしましょう。できるだけ、地域の天候などをよく理解している施工会社に頼むと安心ですね。