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停電時に役立つ!?売電するだけじゃない住宅用太陽光発電

住宅用コラム

停電時に役立つ!?売電するだけじゃない住宅用太陽光発電

最終更新日:2021.12.23著者:Looop編集部

住宅用(家庭用)太陽光発電のメリットは、売電することで利益を得られるということです。しかし、それ以外にも住宅用(家庭用)太陽光発電のメリットはあります。それが、停電時の非常電源として利用できるということです。簡単な操作をするだけで、停電時も安定して電気を使用することができます。太陽光発電は、いざという時の強い味方になってくれるのです。

非常電源として役立てるために!停電用コンセントって?

住宅用(家庭用)太陽光発電を導入している家庭では、停電時にも家電製品などを問題なく使うことが可能です。停電していても、炊飯器や冷蔵庫などが使用できれば、緊急時にも不安なく過ごすことができますよね。ただ、太陽光発電を非常電源として活用するためには、停電用コンセントというものが必要になります。停電用コンセントとは、自立運転用コンセントともいわれますが、停電時にパワーコンディショナの機能を切り替えるために用いるコンセントです。

パワーコンディショナには、停電用コンセントを差し込む口があって、そこにコンセントを差し込んで使いたい家電とつなげれば、通常最大で1500wの電力を使用することができるようになります。パワーコンディショナは、発電した電力を家庭でも使える電気に変換するための機器ですが、停電すると、このパワーコンディショナの動作もストップしてしまいます。停電用コンセントは、停電時にパワーコンディショナが停止していても、発電した電力を家庭用のものに変換するためのコンセントなのです。

停電時は自立運転へ切り替え!家電が普通に使える?

停電用コンセントで家電製品を使用するためには、まずパワーコンディショナを自立運転モードに切り替える必要があります。停電によって動作が停止しているパワーコンディショナは、そのままでは停電用コンセントを差し込んでも使い物になりません。それは、パワーコンディショナが動作するためにも電力が必要になるからです。そこで、パワーコンディショナを自立運転モードに切り替えることで、停電していてもパワーコンディショナを動かすことができるようになります。

ちなみに、自立運転モードに切り替えたら、主電源ブレーカーをオフにしておくようにしましょう。停電時は電力供給がされていない状態ですが、復旧して供給が突然始まると、家電製品が予想外に動き出してしまうことも考えられます。火事の原因にもなるので、ブレーカーをオフにしておくことが基本です。自立運転モードに切り替えて、停電用コンセントを使いたい家電に差し込めば、家電をいつもと同じように使うことができるようになります。

好きに使用できるわけじゃない?停電時に電気が機能する条件とは

確かに、住宅用(家庭用)太陽光発電は停電時の非常電源として使用できますが、いかなる場合でもそういった使い方ができるわけではないということに、注意が必要です。まず、非常電源は通常最大で1500wしか使えません。そのため、家庭にあるすべての家電を使用できるわけではないのです。

また、非常電源はソーラーパネルが発電しているからこそ使用できる電源です。そのため、太陽が出ていない夜間などはそもそも発電をしていないため、停電してしまったら非常電源も使えません。太陽が照っていれば問題ありませんが、くもりや雨のときなどは発電量も少なくなるので、使用できる電気量に制限が発生したりすることもあります。停電時にも問題なく電力を使用するためには、まず安定して発電できる日中であること、晴天など太陽がしっかり顔を出していること、こうした条件が必須となります。

このように、住宅用(家庭用)太陽光発電を非常電源として使うためには、いくつかの条件が必要になりますが、それでもこうした条件さえ揃えば停電時にも電気が使用できるので、もしもの時のための備えという意味で、太陽光発電は大きな意義を持つといえるでしょう。

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